フェルミ推定は、ケース面接の中でも頻出のテーマの一つです。市場規模や利用者数といった答えの分からない数値を、限られた情報から論理的に概算するスキルを問う問題形式です。
フェルミ推定とは
フェルミ推定は、物理学者エンリコ・フェルミに由来する概念で、未知の数量を仮定と簡易な計算の積み重ねによって概算する手法です。コンサルティングファームの選考では、応募者の論理的思考力と概算スキルを測るために用いられています。
基本の解き方
フェルミ推定では、最終的に求めたい数値を、より分解しやすい要素の掛け算・足し算に置き換えていく作業が中心となります。たとえば「日本のカフェ市場規模」を問われた場合、人口・利用率・利用頻度・単価といった要素に分解し、それぞれに妥当性のある仮定を置いて計算します。
- 需要側:人口・対象年齢・利用率・利用頻度・単価
- 供給側:店舗数・席数・回転数・客単価・営業日数
- 用途別:日常利用・出張利用・観光利用などのセグメント分け
仮定の置き方
フェルミ推定では、答えの精度よりも仮定の妥当性と説明できるロジックの方が評価されやすいといわれます。なぜその数字を置いたのか、どのような根拠から想定したのかを言語化できれば、概算の結論が多少ぶれていても評価される場面があります。
身近な経験や常識的な感覚を仮定の材料にしつつ、極端な値を置いていないかを確認するセンスチェックも重要です。
練習方法
練習では、街中で目にしたものを題材に「これの市場規模はどれくらいか」「ある店舗の年商はどれくらいか」と自問自答する習慣をつけると、思考の引き出しが増えていきます。書籍やWebの例題を解いた後に、別の切り口で同じ問題を解き直す練習も効果的です。
避けたい典型的な失敗
フェルミ推定で陥りやすい失敗としては、分解の前提を確認せずに計算を始める、極端に大きい・小さい仮定を置いてしまう、計算ミスで結論が桁違いになる、出した数字に対するセンスチェックを行わないといったパターンが挙げられます。練習の段階から、最終結果が常識的に妥当な水準かを必ず点検する習慣を持つことが、本番でのミスを減らすことにつながります。
まとめ
フェルミ推定は、答えそのものよりも論理の組み立てが評価される問題形式です。基本の分解パターンを身につけ、日常的に概算する練習を重ねることで、本番でも落ち着いて取り組めるようになります。
