製薬企業の学術職への転職を考える

製薬企業の学術職(メディカルアフェアーズ・学術担当など)は、薬剤師の知識を活かせる職種の一つとして関心を集めています。臨床現場とは異なる働き方となるため、業務内容や求められる素養を理解しておくことが大切です。

学術職の主な業務

学術職の業務は、自社製品に関する情報提供、医療従事者からの問い合わせ対応、学会・研究会での情報発信支援など多岐にわたります。社内のMRや営業担当へのトレーニング、医療情報資料の作成に関わるケースもあります。

  • 医療従事者からの問い合わせ対応
  • 医薬品情報資料の作成
  • 社内向け教育・トレーニング
  • 学会・研究会での情報発信支援

求められる素養

学術職では、薬学的知識に加えて、英語論文を読む力や情報をわかりやすく伝える表現力が求められる傾向があります。社内外の関係者と連携する場面が多く、コミュニケーション力や調整力も重要な素養といえます。

特に英語論文の読み込みは、海外の最新情報を社内外に提供する場面で重要となります。日々の業務のなかで英文資料に触れる習慣がある方は、強みとしてアピールしやすいでしょう。

調剤現場との業務の違い

学術職は調剤業務を行わないため、これまで現場で培った経験を別の形で活かす働き方となります。患者と直接接する機会は減りますが、医療従事者を介して間接的に医療に貢献する役割を担います。働き方や評価のスタイルも医療機関とは異なるため、転職前に十分なリサーチが必要です。

勤務時間や働き方も、企業の文化に準じます。デスクワークの比重が増え、出張や社内会議が多くなるなど、これまでとは異なるリズムに慣れていく必要があります。

転職時の準備

学術職への転職を検討する場合、自分の経験のなかでどの部分が学術業務に活かせるかを整理することが大切です。臨床での実務経験、特定領域の専門知識、論文を読み込む習慣などをアピールできる材料として整理しておきましょう。

学術職の求人は競争率が比較的高い傾向もあるため、転職エージェントを活用して情報を集めることが有効です。製薬企業の求人に強いエージェントに相談することで、選択肢が広がりやすくなります。

学術職経験のその後

学術職での経験は、その後のキャリアの幅を広げる材料になります。社内でメディカルアフェアーズの管理職に進む、別の企業の学術職に転職する、コンサルティング業務に進むなど、選択肢が広がる可能性があります。

まとめ

学術職は、薬剤師の専門性を企業の場で活かす働き方の一つです。業務内容と求められる素養を理解したうえで、自分のキャリアの方向性に合うかどうかを丁寧に検討することをおすすめします。